オフィスの引っ越し前に知っておきたい退去時の落とし穴と対策

「オフィスの引っ越し先は無事に決まった。あとは引っ越すだけ!」
…そう思って安心していませんか?

実は、“オフィス退去”こそが最大の落とし穴です。
新オフィスの契約や引っ越しの準備に追われている間に、退去準備が後回しになり、思わぬトラブルや追加費用に悩まされる企業も少なくありません。

今回は、オフィス移転の経験が少ない方に向けて、退去時に見落としがちなポイント=「落とし穴」とその対策をご紹介します。


落とし穴①:原状回復の見積もりが高すぎる

退去時に発生する最も大きなコストが、原状回復工事費です。
スケルトン返しを求められる場合、数十万円〜数百万円の工事になることも珍しくありません。

想定外の出費が発生しがちな理由:

  • オフィスの規模・造作の内容によって大きく変わる
  • 管理会社指定の業者を使う必要があり、相場より高くなる
  • 空調・電気・配線など専門工事の費用がかさむ

対策:
早い段階で「原状回復がどこまで必要か」を管理会社に確認し、指定業者以外から複数社から相見積もりを取るのがおすすめです。


落とし穴②:退去スケジュールが詰まりすぎている

「入居日」と「退去日」がギリギリのスケジュールだと、工事が間に合わなかったり、引き渡しに遅れたりするリスクがあります。

特に、繁忙期(3月・9月など)やビルの共用工事制限がある物件では注意が必要です。

対策:

  • 退去日は余裕を持って設定(可能であれば1ヶ月以上の余裕を)
  • 引越し業者・工事業者との日程は早めに確保
  • 万が一に備えて「仮引渡し」や「一部延長」の相談も視野に

落とし穴③:廃棄や撤去の手間が膨大

オフィスを“空”にするために必要なタスクは想像以上に多いです。

  • 大量の什器・備品の処分・売却
  • 書類・データ類の整理・廃棄
  • 造作物の撤去とクリーニング
  • ビル側の検収と立ち合い

このように、人手も工数もかかる作業が集中するため、総務担当者や社長一人でこなすには限界があります。

対策:

  • 社内で分担体制を組む(責任者×各タスクごとに担当)
  • 業者選定を早めに進める
  • 「そもそも全部撤去しない」方法=居抜き退去を検討する

落とし穴④:退去直前にトラブルが発生

  • 工事が間に合わない
  • 原状回復の仕上がりに不備が見つかる
  • 次のテナントが入居準備を進めている中、引き渡しが遅れる
  • 貸主とのやりとりがスムーズにいかず、賃料が発生し続ける

こうしたトラブルは、「退去の最終局面」でよく起きます。
これは「準備不足」「調整不足」が原因です。

対策:

  • 管理会社・貸主と密にコミュニケーションを取る
  • 引き渡し前のチェックリストを作る
  • 事前に次のテナントと引き継ぐ体制を整える=居抜き退去の活用

対策のカギは、「引き継ぐ」という考え方

退去を“ゼロに戻す作業”ではなく、次の入居者に“価値ある空間を引き継ぐ”作業と捉えることで、
以下のような多くの落とし穴を回避できます。

  • 原状回復が不要になり、コスト削減
  • 内装・什器の廃棄不要で、撤去作業も削減
  • 引き渡しスケジュールがスムーズに
  • 次のテナント・貸主もWin-Winの関係に

居抜き退去支援サービスでできること

当社では、居抜き退去をサポートする専門サービスを提供しています。

できること:

  • 写真撮影・物件記事化・PR発信
  • 入居希望者の募集と内見対応
  • 管理会社や貸主との交渉・調整
  • 契約・引き渡しまでの一貫サポート

「壊す前に誰かに引き継げないか?」という視点で動くことで、
経済的・時間的・精神的負担が大きく軽減されます。


まとめ|移転成功のカギは「事前準備が退去の質」につながる

  • オフィス移転の成功は、退去の段取り次第で大きく左右される
  • 原状回復・スケジュール・撤去…退去には落とし穴が多い
  • 居抜き退去を活用すれば、多くのリスクを未然に防げる

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